M-Designの独り言  (宝塚、エムデザイン一級建築士事務所のブログ)

宝塚の建築設計事務所 所長の日々考えること、感じたことを綴ったブログです

西宮市仁川の住宅

西宮市、仁川の住宅がスタートしそうな感じになってきました。
阪神間で小さな店舗を持つ住宅の設計をお願いされていましたが、敷地が見つかり、購入の前段階になりました。
それで一度ボリュームがどの程度はいるか、チェックするべくスケッチをおこしました。

敷地は三角の敷地です。二方向道路で、おのおのの道路に高低差がついています。約2.6m
場所柄、高級住宅街と日生の社宅に囲まれた場所であり、知的レベルの高い人がすんでいるところです。
喫茶の客単価は、さすがにドトールに比べるとはるかに高いのですが、文化の香りのする空間のなかで香り高い珈琲を
飲むという行為を買うのには安いと考えてお客さんが来ていただける、そういう喫茶にできればと思います。
三角の土地は、周辺に対してすごいインパクトを持っています。土地自身の持つ力のようなものでしょうか。
このエネルギーを利用し、店舗の入口は、三角の角から入れることにしました。
路地のような石畳を、ゆっくりと降りていきます。左手に大きな欅の木、右手に道路からの視線を切るフィルターと呼ぶ
塀、この塀は例の型紙パネルと漆喰、土壁からできています。南側に配置することで、型紙の影が時間とともに変化してアプローチ、店舗の中に
入り込んでくるのではないかと思っています。

住宅のアクセスは2階、高低差の高いほうの北側道路から入ります。東側に住居、西側は店舗の吹き抜けです。
3階に住宅の居住部分を配置しています。

模型も形態を見るのに作りました。
三角の角からアプローチの様子をみるとなかなか面白い建築になりそうです。
欅との関係もいい感じです。
屋根もかなりのロングスパンになりますが、寄棟で一つでひろって、リビングで持ち上げてみるとリビングの内部空間が面白くなるのでは
ないかと思っています。
レベルがいろいろあるので、それを細かく処理していかないといけないために、かなり施工なかせの物件になりそうです。