M-Designの独り言  (宝塚、エムデザイン一級建築士事務所のブログ)

宝塚の建築設計事務所 所長の日々考えること、感じたことを綴ったブログです

るみこの酒


このお酒評判になっているらしい。探偵ナイトスクープで爆発する酒、栓を開けるときにシャンパンのように栓が飛ぶとして紹介されたからだ。
この酒の酒蔵は、森喜酒造といって伊賀上野の酒蔵である。
夏子の酒という漫画があって、その影響を受けた酒蔵に生まれた、るみこさんが、自分の酒をつくり(妙の華)ラベルを夏子の酒
作家に依頼し評判になった。

前略
 只今、平成三年六月二十二日午前一時です。先だって買ってきた『夏子の酒』を読み終えたところです。
なんと書かせていただければよいか… 私も実は、造り酒屋の跡とり娘として生をうけました。
大学を卒業し、製薬会社へ勤務しておりましたが、父が脳梗塞で倒れ、急遽主人と結婚し、家業を継ぎました」
 こんな書き出しで始まるお手紙を私の元に送ってくれたのは三重県伊賀地方にある、たった二百石足らずの小さな小さな酒蔵、森喜酒造の蔵元、森喜るみ子さん。銘柄は妙乃華(たえのはな)。
 『夏子の酒』の執筆中に、私はたくさんのお便りを読者から頂きましたが、その中でも夏子をほうふつとさせる、るみ子さんの一通はひときわ印象的でした。「私も夏子の如く、麹と酒の香りとタンクのもとで育ち、物ごころつかぬうちからお酒の味を覚えました。
小学生の時には、すでに槽口からしたたる荒走り (酒槽に積まれた酒袋から圧力をかけずに、自然流出してくる最初の酒) のおいしさを心得ていて、学校から帰ると槽場でこっそり盗み利きをしていました。
夏子のように銘柄を当てられる利き酒の達人ではありませんが″おいしいお酒″は解ると思います」
 彼女が子供の頃には能登から五人の蔵人が半年間住み込みで来てくれて、活気のあった蔵も今では杜氏と代司麹づくりの責任者)だけ。
るみ子さんはお腹に子どもを抱えながらも、朝四時に起きて三十キロの米袋を運び、蒸米をタンクに入れ、上槽を手伝うという。
「私は来季も、夏子の様に蔵に閉じこもると主人に宣言しました。やがて生まれてくる三人目の子のためにも、母としてがんばるつもりでおります」 この手紙をきっかけに、私と親しい戚元や酒屋さんが、「放っておけない」とばかりに伊賀にとび、、蔵仕事を手伝ったり、アドバイスしたりという素敵なつながりが生まれました。『るみ子の洒』はそんな状況の中から生まれた純米酒です。
私もラベルの絵を描くお手伝いをしました。『夏子の酒』をもじつたものではないか...という意見もありましたが、
これほど的確なネーミングは他に見当りませんでした。現在、るみ子さんは日本酒に携わる女性の全国的なネットワークを作ろうとはり切っています。三重県上野市の森喜酒造は、生き残ってもらいたい蔵のひとつです
森喜酒造HPより転載

夏子の酒は、そのものづくりの姿勢に感動を受けてひそかに目に涙した漫画である。それに由来した、るみこの酒、妙の華と英も
かって飲んだことがある。
しかし、感動したのはこの蔵元が、伊賀上野にあることは知っていたが、いつもO邸の定例に走る、163号から西名阪に入るその
ごくごく近くに位置していたことだ。是非、訪れたいが、果たして行き着くことができるか。。。。時間的に、、、、
おそらく、最初の写真の酒は、火入れしていない酒なんだろうけど是非とものんでみたい気がする。