M-Designの独り言  (宝塚、エムデザイン一級建築士事務所のブログ)

宝塚の建築設計事務所 所長の日々考えること、感じたことを綴ったブログです

八ヶ岳原村野外ステージ屋根提案

八ヶ岳原村野外ステージ屋根の提案競技に参加しました。
夜空の星がきれいなステージで、毎年、星の映画祭が開かれています。
映画の際に、雨になることがあり、映画を見ながらも夜空を眺められる
屋根の提案を求めています。

提案内容は、
劇場を包括する楕円形の形態を屋根の外形とします。
この外周を主構造梁で12等分します。基礎RC立ち上がり(石や土から立ち上がった基礎という表現をする)より木製集成材大梁を楕円の中心
方向に12本かけます。中央部にコンプレッションリングという圧縮リングを木製集成材で設け、これを屋根中心に持ち上げます。
大梁同士の中央にもう一本、外周の高さを上げた大梁をセッティングします。大梁の中央位置に、大梁の横座屈を防ぐために小梁を設置します。
コンプレッションリングから楕円周辺へは、PVC膜(塩ビコーテンググラスファイバー膜)で屋根を覆います。
コンプレッションリングの中央部は硝子の屋根とし、夜間星を見たり、昼間空を見たりできるようにします。
現状の舞台背面の反射板は撤去し、新たに大梁から木製反射板を吊るように設置します。映写室は屋根を水平屋根に改修します。