M-Designの独り言  (宝塚、エムデザイン一級建築士事務所のブログ)

宝塚の建築設計事務所 所長の日々考えること、感じたことを綴ったブログです

香の空間について

先日、2日前、京都の調香師の辻さんにお会いしました。
以前お送りした国産天然木材料を嗅いでもらい、それぞれの木の匂いの
意味づけをしてもらいました。彼は、A4レポート2枚、その匂いについての考察を
してありました。4時間ほど大阪のヒルトンホテルの喫茶で、話し合いました。
木の匂いの持つ性質が、精神的に安定をもたらすものや、活気づけられるものなどそれぞれの
もつ特性をうまく利用して、部屋内に配置していくことを考える事にしました。
床材を一律にざーと同じ家の中では敷きこむ事が多いのですが、こうやって木の匂いの特質
を捉えながら構成することの意味は大きいような気がします。
彼は、石にも匂いがあるというので、今度は、国産石を集める事にしました。
まずは大谷石、そう昔、益子に陶芸で行った際によく見かけた、フランクロイドライトも
帝国ホテルで使った石。結構、国産の石がありました。稲田、みかげ、
今は、安い中国産の石を使うことが多いですが、国産の石に、匂いがあるのなら、
それが特徴的なら非常に面白い話です。