M-Designの独り言  (宝塚、エムデザイン一級建築士事務所のブログ)

宝塚の建築設計事務所 所長の日々考えること、感じたことを綴ったブログです

川本喜八郎

お亡くなりになったとの記事がありました。


朝から数点の作品を見ました。
その芸術性の高さに感動し、失われつつある、不思議な世界を感じました。
ぼつぼつと話すナレーション、動きの鈍い人形、しかし、古典文学を元に創作されたその映像は、白黒写真と同じ
感覚の、表面の表現の向こう側にある不思議な世界に我々を引き込んでいきます。
このお盆休みに、自主映画を検索して、見まくっていましたが、その際にこの川本喜八郎氏の火宅という映像に
行き当たり、見たあとしばらく心に残るものがありました。
それは、失われつつある、感動でしょうか。
昔はあったであろう、情景でしょうか。
羅生門に住む、鬼は今も、我々の心の中に、昔読んだ小説を通して生きています。
それを呼び起してくれます。


そう、鬼が生きた世界。
今は鬼はどこにいるのでしょうか。