久しぶりに住宅コンペに参加した。
南森町の細長いうなぎの寝床のような敷地であり、両側が高い建物に挟まれた日照時間の少ない敷地である。
日ごろうろつく南森町、商店街界隈。
細長い敷地、光のとり方。
打ち放しにBOX形状。
短手断面図の中にその試みがある。ルイカーンのブリテッシュアートミュージアムのようにホワイトオークに反射した光が、建物全体に落ちてくる。反射板のようにR加工された木製パネルと壁面一面に配した壁面収納が断面のなかでおもしろい構成をしている。
屋外から半屋外、屋内へ至る動線は狭い敷地内を回遊させ、さまざまなシーンをつくる。高さの変化も付け加えた。エントランスのWelcome Gardenやエントランスゲートは今後の住宅でも使っていきたい手法だ。
最後は金曜の夜から、土曜、日曜の夜9時までほとんど眠らず図面とにらめっこした。久しぶりだ、集中と開放は、設計にとっての又1つの喜びだ。